「扁平足が体に悪いということは聞いたことがあるけど、自分は生まれつきだから仕方ない」と諦めている方が多いです。
しかし、扁平足の9割は生活習慣が原因のため、正しい対処を行うことで改善が期待できます。
そこで、今回は、扁平足の原因や改善方法について紹介します。
この記事を読んで扁平足で悩まれているお客様を施術してください。
なぜ、扁平足は身体に悪いのか…
扁平足とは、足の裏に『土踏まず』がなく、真っ平らになっている状態のことです。
生まれた時点では誰もが扁平足ですが、多くの場合は8歳までに『土踏まず』が形成されます。
しかし、何らかの原因によって土踏まずが形成されなかったり、形成されたはずの土踏まずがなくなってしまうことがあります。
土踏まずには歩行時にかかる体への衝撃を和らげたり体のバランスを保つ働きがあるため、扁平足になると体全体にさまざまな影響が現れます。
具体的にどのような影響が現れるのか一つずつ見ていきましょう。
✔︎すこし歩いただけで疲れてします
扁平足の代表的な症状として、歩いた時に疲れやすいということがあげられます。
本来であれば『土踏まず』がバネの役割を果たし、足への衝撃を和らげ地面を蹴る動きをサポートするのですが、扁平足になるとこうした機能が働きません。
そのため、足にかかる負担が大きくなり、少し歩いただけでも疲れが出てきます。
✔︎足が浮腫む原因は扁平足の可能性がある
足が浮腫みやすいという場合、その原因は扁平足にあるかもしれません。
本来、重力によって身体の末梢に溜まった血液やリンパは、ふくらはぎの筋肉によって体の中心に押し戻されます。
しかし、ふくらはぎの筋肉は足のアーチを利用して動くため、扁平足になると血液やリンパをうまく押し戻すことができなくなるのです。
そのため、血液やリンパが足に溜まり、浮腫むやすくなります。
✔︎扁平足は足が冷えやすくなる
扁平足は慢性的な冷え性を引き起こすこともあります。
土踏まずがないことで足裏全体が圧迫された状態が続くためです。
これが原因で血流が悪くなり、足が冷えやすくなります。
扁平足になってしまう理由は…
扁平足の多くは生活習慣などによる後天的なものです。
どのようなことが扁平足の原因になるのか、代表的なものを紹介します。
✔︎運動不足による筋力低下
扁平足を引き起こす要因としては、筋力の低下があげられます。
土踏まずのアーチを保つには、足裏の筋肉が非常に重要です。
しかし、運動不足によってこの筋肉が衰えると、足裏のアーチが維持できなくなります。
その結果、土踏まずがなくなり扁平足になります。
✔︎足に合わない靴を履いている
足に合わない靴を履き続けることも扁平足の原因になります。
とくに、カカトの高い靴をよく履く方は注意が必要です。
合わない靴を履いていると、歩く時に足の筋肉をうまく使うことができません。
そのため、筋肉のバランスが悪くなり、扁平足になりやすくなります。
✔︎体重増加が扁平足に繋がる
肥満などによる体重増加も扁平足の原因です。
急激な体重の増加は、土踏まずのアーチを支える筋肉に大きな負担を与えます。
これによって、土踏まずを形成している靭帯・筋力が緩み、扁平足となります。
偏平足の施術テクニック
ここまで紹介したように、扁平足は足裏の筋力の低下が原因にあげられています。
足裏の筋肉で足底筋という筋肉があります。
足底筋がしっかり働くと、『土踏まず』のアーチを形成します。
足底筋を働かせる為に一方の手の平で足背を把握して、もう一方の母子で足底筋を押し上げ、アーチを作るように筋肉を緩めていきます。
押圧することにより、筋肉が働きやすくなるのと、アーチを作るように押すとアーチが形成されやすくなります。
そして、足底筋を働きやすくするためにセルフトレーニングを指導します。
◻️足の指グーパー運動を指導
足底筋を使うために、足の指をグー・パーと10回繰り返します。
1日に2セット行うように指導してください。
入浴中にすると筋肉が働きやすいので、勧めてください。
逆にしない方がいい時間帯は寝起きです。
寝起きは足の血流が穏やかで、筋肉が働いていません。
その状態でおこなうと、筋肉をつってしまうことがあります。
以上が、扁平足の原因と施術テクニックになります。
あなたの周りで悩んでいる人がいたら、試してみてください。
※あくまで自己責任でお願いします。