ぎっくり腰の知識と対処法
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ぎっくり腰 腰痛ぎっくり腰は、何かのきっかけで急激に(ギクッと)発症した腰痛のことで、

医学的な診断名ではなく一般的な名称です。

 

ですから、ぎっくり腰といっても人によって傷めた場所は違います。

 

とはいっても傷めやすい場所の傾向はあります。

 

よく「重いものを持ったとき」と表現されますが、

ぎっくり腰で来院した方に伺うと、

たいてい「重いものは持ってない」といわれます。

 

 

ぎっくり腰で痛めやすい場所とは?

 

 

仙腸関節の損傷(捻挫)

 

 

この場合は、一般的にいうところの腰というよりは殿部に痛みがでます。

 

また、仙腸関節の損傷は骨盤の上にある背筋 (専門的には脊柱起立筋、腰方形筋などと呼ばれる筋肉です)を緊張させて痛みを出させたり、太もも後ろ側やふくらはぎに痛み (専門的には関連痛と呼ばれます)やしびれを出させることもあります。

 

 

腰椎の捻挫

 

 

この場合は、骨盤の上にある腰椎(背骨)、したがって腰の中心部が痛みます。

 

また背骨沿いの背筋(脊柱起立筋や回旋筋などです)を緊張させて痛みを出させたり、下肢に痛み(専門的には関連痛といいます)を出させたりします。

 

 

背筋や筋膜(筋を包んでいる線維性の膜)の損傷

 

 

この場合は傷害された背筋やその筋膜が一番痛むことになりますが、

私たちの見る限り腰椎や仙腸関節にまったく問題がないのに

筋・筋膜を損傷した例をほとんど知りません。

 

大なり小なり、1あるいは2が合併しているものです 。

 

(これはあくまでも私の考え方であり、現代医学で認められた考え方ではありません)

 

 

ぎっくり腰になってしまったけど、どうすればいいの?

 

 

最初の3日間でしっかりアイシングをすることが大切です。

 

そして、安静にすることです。

 

最初に無理すれば、結局は痛みが増して、

長く仕事や学校を休むことになります。

 

「ぎっくり腰になったら休む」

勇気を出して、数日休めば、早い社会復帰につながります。

 

 

家庭での対処法

 

 

ここでは自宅での対処法をお話しましょう。

 

もちろん専門家に診てもらうのが一番確実ですし、間違いのない方法ですが、

何らかの都合でそれができない場合は、お客様にセルフケアを指導します。

 

アイシングをする

 

温めるのはNGです。

 

痛みが強い期間はお風呂もやめておくのが無難です。

 

ぎっくり腰は捻挫や肉離れのようなものと考えていただければ、

おのずと冷やすことが大切なのはわかっていただけると思います。

 

冷やすことがなぜ良くて、温めるとなぜいけないのか…

 

それは炎症をしているからです。

 

傷ついて、熱を持っているところに温めれば、逆効果です。

 

ぎっくり腰は炎症ですから熱を発生していますので、アイシングが大切になります。

 

アイシングを2〜3時間置きに一日3回程度できれば、より早く痛みが減るでしょう。

 

3日間は続けてください。

 

楽な姿勢で休んでください

 

ストレッチや揉んだりは絶対にいけません。

 

前述したようにぎっくり腰は

筋肉を急激に引き延ばした時に起こるので

ストレッチは禁忌です。

 

また炎症があるので揉むのも

当然悪化を招きます。

 

腰痛体操などをぎっくり腰の時にやってしまうと、

逆に「腰痛になる体操」となってしまいます。

 

今回はギックリ腰について、話をしました。

 

ギックリ腰になって来られたお客様のために参考にしてください。

 

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